2014年8月23日土曜日

第62回浦賀みなと祭での慰霊法要

 第62回 浦賀みなと祭と、その一環で執り行われた、法要(水難者・引揚船関連戦病死者等慰霊法要)に出席いたしました。

 浦賀港には、第二次大戦後、中国大陸や南方諸地域から56万人以上の方々が引き揚げて来られました。
 その際、コレラが発生し、その蔓延を防ぐため上陸間際にピーク時には10万人以上の方々が浦賀沖の引揚船に閉じ込められました。
 上陸まであと一歩のところで、 浦賀の地を目にしながら、愛する家族と再会もできずに、亡くなった方々も多くいらっしゃったとのことです。


 また、当時の浦賀検疫所はコレラ菌の上陸を水際で阻止すべく大防疫作戦を繰り広げ、世界の防疫史上、類を見ない成果を上げました。
(当時のコレラは、現在でいえば、西アフリカを中心に猛威を奮うエボラ出血熱といったところでしょうか。)

 今では、考えられない光景が私の地元浦賀の地に広がっていたのだと思います。「開国の地」浦賀という華々しい歴史とともに、忘れてはいけない、風化させてはならないもう一つの重要な歴史であり、史実です。

 
 本日は、水難者・引き上げ船関連戦病死者並びに関東大震災での犠牲者に対し、心からのご冥福をお祈り申し上げました。