午前10時~ 横須賀市平成町の「うみかぜ公園」で横須賀市消防出初式に出席いたしました。
消防といえば、私は、昨年の9月に神奈川県議会の一般質問において、消防、特に「消防の広域化」について質問させていただきました。
消防の広域化とは、人口減少による消防本部の規模縮小に対応するため、市町村の消防を統合する動きです。広域的な対応が必要な大規模災害に備えるねらいもあります。
消防体制の充実と高度化を図るとともに、スケールメリットも実現できる、きわめて有効な施策です。
しかし、これまでに広域化を実現したのは、全国でわずか27地域に過ぎません。
国は、昨年4月に、期限を5年間延長することや、支援を集中的に行う重点地域を県が指定するなどを盛り込んだ基本指針の改正を行いました。
本県においては、小田原市を中心とした広域化が実現したほか、指令業務の共同運用を横須賀市と三浦市の間で開始しており広域化に努めているようです。
今後、消防の広域化を一層進めるには、実際に動き出している地域において、広域化の効果を検証し、これから取り組もうとする地域に対して、分かりやすく示していくことが重要です。
消防の広域化について具体的な効果としては
昨年の4月に、指令業務の共同運用を開始した横須賀市と三浦市では、119番通報を一元的に受信し、出動指令を出すことになりました。
これにより、市境を越えて救急隊を出動させたときに、現場到着時間が「1分以上」、短縮された事例がありました。
また、今年の3月に広域化を実現した県西地区では、消防車や救急車の平均現場到着時間が「4分半以上」短縮された地域があります。
さらに、県西地区では、広域化による規模のメリットを生かし、高度救助隊の新設や資機材の増強など、消防力も向上しました。
加えて、県西地区2市5町全体で、10年間で13億円を超える大きな行財政上の効果も見込まれています。
以上のようなメリットです。
また、昨年4月に改正された国の基本指針においては、消防の広域化に向けて、県が、重点地域の指定や市町村間の調整について、より積極的な役割を果たすべきことが、新たに示されました。
私の質問では上記のメリットとともに、国の新たな基本指針の内容を盛り込み、平成25年度中に、「神奈川県消防広域化推進計画」を改定すると、安全防災局長から答弁がありました。
この推進計画をもとにより積極的な取り組みが望まれます。
救急車の到着が1分遅れると、心肺停止状態では、10パーセントの救命率を低下させるといわれております。
逆に、4分半到着時間が短縮したということは、40パーセント以上の救命率をアップさせたということです。
このような実証結果を公表することによって、神奈川県の消防広域化がますます進むよう県にこれからも要望し続けてゆきます。
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